2019/06/28

最初で最後の個展

2019年3月 1 日 木曜日 【家族葬事例003】
93歳で大往生されたおじいさんは、70歳から始めた墨絵が趣味でした。
20余年にわたって描きためた墨絵は数百点にも上り、生前は墨絵が趣味の仲間とともに合同作品展を開催する腕前だったそうです。今回のご葬儀にあたっては、ご家族様からおじいさんの作品の数々を参列の皆様にもぜひご覧いただけたらとのご要望をいただきました。
1メートルを超える大型の作品から、ファイリングしたハガキサイズの小さな作品まで、式の当日、早朝からおじいさんの作品を運び込むとホール全体が墨絵で埋め尽くされました。野菜や果物、植物、風景…。優しいトーンの墨絵は、おじいさんの人柄を偲ばせるに十分。参列の皆様から譲っていただきたいとの声に、おじいさんの墨絵のいくつかは、場所を移してずっと飾っていただけることになりました。
おじいさんにとってはこれが最初で最後の個展。「きっと天国でおじいさんも喜んでくれている」とご家族様はじめ、皆様にご満足のいくお見送りとなりました。
 

2019/06/28

旅行が大好きだったご夫婦

2019年3月 1 日 木曜日 【家族葬事例002】
今年の春、ご夫婦で国内外問わずいろいろな所を旅行されるのがお好きだった奥様を担当しました。打ち合わせの際、ご主人様は、毎年見に行っていた山崎川の桜を、今年は夫婦で一緒に行けなかったことを悔やんでおられました。
そこで私は、奥様との最後の思い出を作ってもらおうと「お通夜の前に、奥様と一緒に桜を見にドライブへ行きませんか」と提案し、ご主人様はすぐに承諾してくださいました。早速、柩をのせられる寝台車を手配して、奥様の横にご主人様に乗っていただき、お花見に出発しました。
暖かな柔らかい日差しの中、満開の桜のもと、花びらが柩の中にも舞い入ってきました。きっと奥様にもご覧いただけたのではないでしょうか。お二人の最後のドライブになりました。
 

2019/06/28

コーヒーが好きだったおじいちゃん

2019年3月 1 日 木曜日 【家族葬事例001】 行きつけのコーヒー店まで、電車に乗って飲みに通うくらいコーヒーが大好きだったおじいちゃん。ひとりで電車に乗っていくことがままならなくなってからは、息子さんがお店まで付き添い、通われたそうです。 お通夜の席でもその話を伺いながら、コーヒー店でお茶をした雰囲気を場所は違うけれど、ご参列の皆様も一緒に味わってもらえないものかと思いました。 翌朝、おじいちゃんが通ったコーヒー店に行き、お店の方に事情を話したところ、快く魔法瓶いっぱいに熱々のコーヒーを用意してくださいました。私はその魔法瓶を抱え式場に戻り、おじいちゃんにコーヒーをお供えしました。 最後のお別れの時、ご参列の皆様にコーヒーを召し上がっていただきました。なかには初めてコーヒーを飲まれる方もいらっしゃいました。遺影のおじいちゃんの笑顔は誇らしげに「美味しいだろ」と言っているようでした。

1 - 3 / 全3件